箱根駅伝日体大優勝に見る、覚醒する力

駅伝画像
かつての大学駅伝のエリート日体大が、文字通りの大逆転・復活劇を新春に成し遂げた。

日体大は、決して弱くないのだ。それは、昨年も同じだったはずである。今年で65大会連続出場。箱根駅伝に出場する事自体、甲子園に行くようなもので凄まじい予選を文字通り勝ち抜いてきた精鋭揃いなのだ。それを日体大はほぼ全大会に出場し続けている。もう一度言う日体大は弱くない。しかし昨年の19位とたすきが途切れたという日体大の歴史上初の汚点と言える結果によって、選手は覚醒したのだ。その結果、箱根駅伝至上まれに見る、予選会からの優勝という結果を生んだ。

復活には、理由がある。
4年生にとっては、屈辱の3年生キャプテンの指名。監督に撤回を直訴するも実績から却下される。監督にとってもある種の賭けであったはずである。4年生は、主力選手がいる。もしそのメンバーがモチベーションを落としそれによりチーム全体が不協和音で内部崩壊となってしまえば今度は、箱根の連続出場すら危ぶまれたはずである。

キーワードは、プライドと私は思っている。
日体大の選手は違った。自分たちのプライドよりも優先するものをしっかりと理解して、下級生をキャプテンに指名される屈辱よりも、箱根でたすきが繋がらなかった、また19位という過去最低の成績を残してしまった屈辱をより強く確かめて、それを挽回しようとした。元々エリート、力はある。つまらないプライドを捨て去り、本当に必要なもの箱根駅伝での強豪日体大を復活するという真のプライドを身につけたのだと思う。

結果、見事に圧倒的な大差をつけての完全優勝。5区の3年生エースキャプテンの服部君がチームを結果でも引っ張ったが、他のメンバーも全員が上位に食い込む文字通り横綱相撲の走りだった。強い日体大を選手自身の手で取り戻した瞬間だった。

蛇足になるが、ビジネスの世界でも日体大の復活は、共通項を持つところが多いと感じている。かつての名門企業・エリート企業の復活劇というのがある。例えば、日産やJAL。圧倒的なシェアや寡占的な立場(日体大でいえば、箱根駅伝の連続出場)が、そこに働く人間に奢りや慢心を生む。奇しくも両社とも強力なリーダーシップを持つ経営者がいるが、その経営者の方針を確実に遂行した社員の力というものを忘れてはならない。両社ともかつての名門であり、社員はエリート中のエリートである。それが業績不振によりプライドを地に落とされて、そこからリーダーの英断に全体が力を集約させていていくことで状況を逆転させた。

変革する力、日体大の優勝には、多くの見習うべきところがあると感じた新春だった。

 

 


Leave a reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">